ファンタジー好きに１５のお題 ２：最初の敵

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 ２  最初の敵

パティ：１６歳　新人ハンター
アスカ：１３歳
場所：アークのどっか（雑）　宿屋にて

噂をして影が差さないことを全力でお祈り申し上げます。

 「は～、疲れた～～～」
「でも楽しかったよ！　豪邸のお掃除！」
「ギルドって言っても、便利屋みたいなモンだからね～。ま、これでお金貰えるなら今の私には有り難い話よ」
「ふふふ、いつか宝探しとかもしてみたいな！」
「ごめん、荷物で両手塞がってるから、部屋のドア開けてくれる？」
「はーい」
「……」
「電気、電気っと。初めての場所は、いつもこれが迷うよねぇ～」
「アスカ。そのまま。動かないで」
「うん？」
「電気。付けちゃ駄目」
「え、えぇ？　どうしたの？」
「何か、居るわ」
「えぇ～～～！？」
「しっ！　なんとなく、解るの。居るわ、確かに」
「ど、どどどどどうしよう！？　出る！？　カウンターの人、呼んだ方がいい！？」
「いつまでもこうしてても、しょうがないか……電気は、ここね。いくわよ！」
「……ん？」
「っ……！　やっぱり居た！！　そこの壁ェ！！！」
「えぇ～……コレ、かぁ……」
「うぅぅぅぅぅぅ、この季節、出るのよねぇぇぇぇぇぇぇぇ！　嫌い過ぎて、なんとなく部屋に入った瞬間で解るようになっちゃったわよ！！」
「退治、するしかないよねぇ」
「当然でしょ！　こんなのと一晩同じ部屋なんて、考えただけで吐き気がするわっ！！」
「うわぁっ！！　そっち行った！！！」
「イヤーーーーーーーーーーーーーー！！！　アスカ、パス！！！」
「ぱ、パスって言われても！　ど、どどどどうしよう！？」
「杖！　その杖で、何とかしてよ！！！」
「ヤぁーーーだぁーーー！！　それはヤだぁ！！！　だ、誰か呼ぶ！！！」
「それも駄目ーーー！！！　ハンターが害虫一匹退治出来ないなんて、情けない！！！」
「じゃあパティなんとかしてよーーー！！！」
「魔法……は、駄目ね。部屋が燃えちゃう……や、やっぱりその杖しか武器らしい武器が見当たらない訳なんですが、どうでしょう。アスカさん」
「ダメです。それだけは、本当に、ダメです」
「ちぇ。だったら……やっぱり、こうするしかっ……」
「どうするの？」
「すいませーーーん！！　誰かーーー、助けてーーー！！！」　
「えーーー！！　結局人呼ぶのーーー！？」
「女の子二人、虫が苦手なんて、可愛いじゃない。おーじさーーーん！！　部屋の中！　アレが居るの！！　部屋チェンジが倒してーーー！！！」
「初めて会ったとき、盗賊なんて敵じゃなかったのにねぇ……」

パティとアスカは　はじめてのてきにであった！

パティは　やどやのおやじ　をよんだ！

おやじは　しんぶんしで　たたいている！

パティとアスカは　おびえている！

はじめてのてきを　（おやじが）たおした！